Dream With Me - Amira Willighagen / Newレパートリー10曲を披露 アミラのソロコンサート

アミラファンのみなさん、こんばんは。

9月11~13日の3日間は最高の日でしたね!
私、13日が誕生日なのですが、今年は最高の誕生日プレゼントを貰った気分です(笑)

この3日間にアミラ・ウィルハーフンのソロコンサート「Dream With Me / This is My Dream」をご覧になられた方は日本にどれくらいいるのでしょうか?

アミラからファンへの呼び掛けに「Japan」の文字が先頭に入っていたのに気付いた方がどれくらいいるのかわかりませんが、自国の「Netherlands(オランダ)」より先にJapanの名前が挙がっているのは、特に意味はないのか、意外と日本のファンが多いのか。

そもそも本場ヨーロッパから、クラシック需要の低い日本に向けて媚を売るメリットは全く無いので、順番を意識して書いたわけではなさそうですがね(笑)

今回の最新情報は本当に直近の活動情報となりますが、改めて内容を追ってみましょう。
コンサートを逃した方にも内容が伝わるように、そして後述しますがスペシャルニュースがあります。

エンヤの「Marble Halls」を歌うアミラ(Dream With Meより)

今回のコンサートは8月21日に突然発表された後、8月26日の午前8時(現地時間)よりチケットの販売が開始。
当然、チケットは即日購入ですよ。ええ。

この時点でいつも事前情報を仕入れてくるドイツの知人に連絡を入れてみるが、流石に今回のコンサートで歌うレパートリーは情報なしとの事。

ただ、今回は衣装のドレスがアミラ御用達のBe DazzledではなくJosé de Canha Coutureとの情報が。

恐らく、コロナの影響でオーダーメイドの仕立てができないため、間に合わせで市販の既製品を衣装に使おうって事なのだろう…と思ったのだが、調べてみるとメーカーラインナップにあるベースと思われるドレスとディテールが結構違うので、そこはセミオーダーのアミラモデルって事になるのだろうか。

José de Canha Coutureのアミラモデル(Dream With Meより)

例えば、2着目の赤いドレスは片袖の物が両袖となっているし、ラストに着るドレスはスカートの裾はパニエで広げているだけだと思われるが、肩首周りのビーズの使い方が異なり、胸元を隠す様に黒いレースが追加されていると言ったデザインの違いが見られる。

ドレスの話はここまでにして、今回歌ったレパートリーについては情報公開されていないし、コンサートを見た人でも一部の曲しか紹介はされていないので曲名がわからないって人もいるのではないかと。

ただ、全部有名なレパートリーなのでミュージカルが好きな人や、クロスオーバーを好んで聴く人なら大体わかると思いますが、改めて追ってみます。

まず、Dr.チャールの挨拶から始まり、コンサートのタイトルに合わせてイントロが流れる。
1曲目は「You'll Never Walk Alone」だ。

私はサッカーに詳しくはないのですが、リヴァプールのサポーターが応援歌として歌う事で有名らしいので、ミュージカル「Carousel」を知らない人でも、結構知っている人は多いのではないかと。

とりあえず最高の掴みでスタートを切り、2曲目はカントリーミュージックの名曲「Unchained Melody」のクラシックアレンジVer.と、かなり飛ばしてきている印象。

この曲はご存知、映画「ゴースト ニューヨークの幻」で主題歌に採用された曲で、これを知らない人はいないでしょ?ってくらい有名な歌だ。

2曲目が終わったところでアミラからの挨拶と、伴奏を担当するピアニストのチャール・デュ・プレシスとヴァイオリニストのリゼル・ル・ルーの紹介を挟んだ後、3曲目で甦る1939年の記録。
説明不要。ジュディ・ガーランド主演のThe Wizerd of OZでお馴染み「Somewhere Over The Rainbow

4曲目は近年の曲ですが、2002年リリースの北欧バンドSecret GardenYou Raise Me Up
日本ではアイルランドのCeltic Womanがカバーしたバージョンで有名な歌です。

ここまで、そして以降のいずれもクロスオーバーのアレンジとなりますが、伴奏のレベルも高く、アミラのソプラノと相性も抜群のアレンジ!
完成度はかなりのものです。

切ないメロディーと歌詞の影響もありますが、4曲目にして早くもエンディングテーマを聴いているかの様な気分で満たされる(笑)

5曲目は、映画「ティファニーで朝食を」の挿入歌「Moon River」を披露。
窓際でギターを弾いて歌うオードリー・ヘプバーンの姿が思い起こされるようだ…って言いたいところだがちょっと違う。

この超名曲をカバーで歌う歌手は多いが、ハスキーヴォイスで色っぽく歌うバージョンが多い中、クリアなソプラノで歌うバージョンは珍しい。

Moon River~♪の歌い出し第一声目で"呼吸を忘れる程"耳を澄ましてしまう。

ピアニストのDr.チャールも頷く大満足の仕上がり。

この1曲だけでも「チケット100枚買っても損はしない」ってレベルですよ。

4枚目のアルバムに絶対収録してください!!お願いします!本当にお願いします!!

ここでお色直しを挟んで6曲目に炸裂するのが、ジョシュ・グローバンの「Gira Con Me Questa Notte

タイトルを見れば分かる通り、イタリア語の歌で、そもそもがオペラ調ポップミュージックなので原曲に忠実で目立ったアレンジは無し。

このレパートリーで気付く事があると思うが、アミラが低い声で歌っている!
地声が高いので低音域が弱点だったが、これで一気に歌えるレパートリーが増える事になる。

ここで着る赤いドレスは今までのアミラとは雰囲気が異なり、髪形からメイクまでどこかアミラっぽくないが、まあそれはそれで新鮮か。
どちらにしても、セクシー路線に振らない辺りは好感が持てる。

続いて7曲目はルチオ・ダッラの「Caruso」となるが、こちらもご存知の通りイタリア語の歌詞。
結構カバーしている歌手も多い定番曲なので聞いた事がある人も多いと思います。

ここまで歌ったところでアミラは一旦休憩して、Dr.チャールのピアノソロを挟みます。

演目はフランツ・リストの「Liebestraum(愛の夢)
美しいメロディーの曲です。

ここでアミラが戻ってきて、8曲目はウェストサイドストーリーの「I Feel Pretty
明るくポップなメロディーに合わせてアミラが踊る♪

誰が歌っているイメージが強いでしょうか?
映画の中ではナタリー・ウッドが歌っていますが、私はジュリー・アンドリュースのイメージがあります。
The Sound of Musicでもご存知の通り、My Favorite Thingsなどこの手の無邪気で明るい印象の歌が似合う女優ですよね。

続いて9曲目はエンヤの「Marble Halls
これも超有名なので説明は不要でしょう。

エンヤの様に吐息で囁くような歌い方ではなく、軽やかなピアノアレンジに合わせてクリアな発声で歌っている。

さあ、ここで恐らくマイナーであろう曲が登場します。

10曲目はオッフェンバックの「Barcarolle(ホフマンの舟歌)」です!

聴いた事がある様な気がするけど何か違う…と思ったら、ポップアレンジにアフリカーンス語のソロで歌っているので、先入観から知ってる様な知らない様なと困惑する。

このバージョンの正式な(?)タイトルは「My Hart Bly Getroud Aan Jou(英訳:My Heart Stay Married To You)」と言う"ポップス"です。

1980年代後半に、南アフリカのマリー・ケリーと言う歌手が歌った曲。

さあ、ここまで歌った曲の紹介しかしていませんが、実際のところコンサート中は特にトークショーなどを挟む事もなく、歌いっ放しの1時間なので派手な演出などが入るわけではありません。

ただ、ステージの雰囲気はなかなかいい感じですよ。
薔薇と燭台のシンプルな飾りで、The Phantom of The Operaを連想させるステージですが、該当するレパートリーは一曲も無しなのがちょっとビックリ!

事前の宣伝で見たステージの印象から、絶対Music of The Nightを歌うだろうと予想していたので、全く予想外のプログラム構成になっているのはなかなか面白い。

そしてラストにアミラから「ファイナルソングは…ネッレ・トゥ・マーニ」とコメントが。

今、Nelle Tue Maniって言ったのか?

キタコレ!キタコレ!!アンドレア・ボチェッリですよ!!
締めに相応しい、エンディングテーマは、映画「グラディエーター」の主題歌「Nelle Tue Mani」ですよ!!

過去に女性アーティストのカバーではイタリア人歌手のヴィヴィアーナ・ミリオティのバージョンが存在するが、こちらは低い地声で歌い出して、サビで突然ファルセット全開の軽いソプラノに切り替えてくる辺りが個人的に不満であった。

対してアミラは地声が高いので歌い出しからキーは高めだが、最大の武器は声がデカいから軽くならないって事だ(笑)
サビも地声なので音圧も十分で迫力出るのはポイントが高い。

この辺りがテノール向けの歌のカバーに定評がある理由であろう。
アミラのNessun Dormaを推す人が多いのも頷ける。

初のソロコンサートでどうなる事かと不安でしたが、要らぬ心配だったようです。

ピアノとヴァイオリンもワールドクラスの演奏なので、アミラの足を引っ張る様な事もなく完璧な仕上がり。

チャリティコンサートの様な素人演奏の残念なシーンは一切なく、RMBスターライト・クラシックやレクサス・クラシックスの舞台と同等のクオリティで大満足のコンサートでした!

どれもハズレなしのレパートリーで、特にお勧めはやはりMoon River、そして締めのNella Tue Maniは絶対聴いた方が良い。

最後にお知らせですが、チケットもかなり売れた様で寄付をした人も多かった様です。

アミラは「僅かな可能性」とコメントしているものの、公式で通知を出すって事はぶっちゃけ決まった様なものでしょう!
今回のコンサートが、DVDで発売されるかもしれませんよ!クリスマスにって事なので、恐らく11月中旬頃~12月上旬頃に正式な発表があるのではないかと。

見逃した方は是非DVDでご覧になってください!

追記(2020.11.09)
アミラの話しを正確に聞き取れていなかった様で、私の訳とはニュアンスが異なる様です。

「僅かな可能性ですが、クリスマスコンサートの配信が実現するかも」と言った内容で、「DVDとして発売出来たら良いな」くらいの話でした。

尚、クリスマスコンサートについては10月中旬に決定となったため、11月下旬~12月中旬頃までにチケットの販売が開始となる見込みです。
DVDの発売は今のところどうなるかわかりません。

今回の歌動画紹介は、アミラがラストで歌ったアンドレア・ボチェッリのNelle Tue Mani(原曲)と、オードリー・ヘプバーンのMoon River(原曲)を紹介しておきます。

Andrea Bocelli - Nelle Tue Mani (Now We Are Free) from ‘Gladiator'
YouTube - Andrea Bocelli公式チャンネルより

Breakfast at Tiffany's (3/9) Movie CLIP - Moon River (1961) HD
YouTube - Movieclips公式チャンネルより


アーティスト:Amira WillighagenCharl du PlessisLizelle Le Roux
タイトル:Dream With Me / This is My Dream

演目リスト
1.You'll Never Walk Alone
2.Senza Catene(Unchained Melody)
3.Somewhere Over The Rainbow
4.You Raise Me Up
5.Moon River
6.Gira Con Me Questa Notte
7.Caruso
8.Liebestraum(Dream of Love)Dr.チャールのピアノソロ
9.I Feel Pretty
10.Marble Halls
11.Barcarolle(My Hart Bly Getroud Aan Jou)
12.Nelle Tue Mani

コメント