今回はCDやDVDの紹介ではなく、ある1曲をピックアップして紹介したい。
NHKの教育チャンネルで番組の節目辺りで流されていた(今も流れている?)「みんなのうた」と言うコーナーがある。
ここで流れた歌は、世代は違えど色々な楽曲があり日本国民に愛されているわけだが、実際に各世代が聴いてきた曲をハッキリ覚えている人はどれくらいいるだろうか?
自分も子供の頃から歌は大好きで、このコーナーの曲を一緒に元気良く歌っていたはずだが、どんな歌があった?と訊ねられると全く思い出せない。
歌って聞かされても、そんな歌あったっけ?と、全く思い出せないのだ。
ただ一つを除いて。
今日、外を歩いている時にどこからともなく聴こえてくるピアノのメロディーが、どこか聞き覚えのある曲なのだ。
何故かはわからないが、やけに気になる。
気になって思わず足を止め、ピアノの音に耳を澄ませる。
クラシックじゃない。かと言って最近聴いたポップスなどとも違う。何だ?
風向きや車の走行音で途切れ途切れにしか聞こえないが、集中して聞き取りながら鼻歌でメロディーを復元して行く。
"まっくら森"だ!!
1980~1990年頃だろうか?40代前後、ギリギリ30代前半ならわかるかもしれないが「まっくら森の歌」と言う歌が放送されている。
子供の頃の認識では「まっくら森」で記憶していたが、調べてみると正確には「まっくら森の歌」と言う曲らしい。
ネコとネズミが暗い森の中を歩く映像が記憶に残っている。
ただね、これも幼い頃に聴いたきりだし、当時は誰が歌っているかなんて事は一切考えた事はなかったのだが、今回調べてわかったのは、谷山 浩子(たにやま ひろこ)が作詞作曲し、本人が歌っているそうだ。
結構有名なシンガーソングライターで、名前も顔もわかるが、正直なところ一部のアーティストに楽曲提供をしていると言う程度の理解度であり、本人がどんな曲を歌っているのかは良く知らない。
今回、30年以上の年月を経て、彼女が歌っている曲だと言う事を初めて知る。
この曲、聴いてみればわかるが印象としては暗い歌で、人によってはトラウマになっていて怖いと言う意見も聞かれるが、どんな曲なのか少しお話しよう。
本当に幼い頃だ。私が幼稚園か、小学生くらいだろうから、全く歌詞など気にした事はなく、メロディーと映像のかわいらしいネコとネズミ、そして各所に登場する魚や鳥の絵など、どこか幻想的で大好きだった曲。
そう、雰囲気はファンタジーである。
曲も幻想的で完成度は高く、子供向けの歌だろ?なんてバカにできない。
そして、今回数十年ぶりに聴いた事により、どんな歌詞か理解したわけだが、これがぶっ飛んでいる。
ハッキリ言おう。何を言っているのか全く意味がわからない(笑)
具体的な事は何もなく、ただあべこべに混乱を誘う様な矛盾したフレーズを繰り返す歌詞。
不思議な世界と言う漠然としたテーマがあるだけで、特に歌詞に意味はないと思われる。
ただ、言葉遊びでからかっているのか、何かメッセージ性を秘めているのか、所々に意味有り気なフレーズが出てくるので、捉え方によってはどこか不気味な印象も受ける。
例えば「昨日は明日」「魚は空に 小鳥は水に」「時計を見れば逆さま回り」「早くて遅い」「どこにあるかみんな知ってる どこにあるか誰も知らない」これらの歌詞は矛盾する事や、あべこべで不思議な世界観を表現している単純なアートとも思える。
しかし、意味有り気な部分としては「光の中で見えないものが 闇の中に浮かんで見える」「まっくら クライ クライ」「まっくら森は心の迷路」など。
「暗い」を歌詞では敢えて「クライ」と書いているのは、英語の「Cry(泣く・叫ぶ)」に掛けているもので、何らかの悲しい気持ちを表現した歌ではないかと言う噂もある。
また「心の迷路」とはどう解釈すれば良いのか?
精神的に疲弊した、一種の鬱状態や現実逃避などを意味しているのか?
…となると"まっくら森"とは一体何の比喩だ?
光の中で見えないものが闇の中で見えるとは?
建前と本音が交錯する気難しい人間関係や、頻発する凶悪犯罪、いじめや引き籠りなど、あらゆる問題を抱えた現代社会か?
実際、子供向けの教育チャンネルで流れていた曲ごときに考え過ぎだろ?なんて思うかもしれないが、これを機に谷山 浩子の楽曲をいくつか実際に聴いてみたのだ。
失礼な言い方になるかもしれないので、否定しているわけではないと事前に断った上で率直な意見を述べると、今時で言うところの「メンヘラ」とでも言えば良いのか。
単なる不思議ちゃんの域ではなく、ちょっと悲しみや絶望と言ったネガティブな感情表現が強過ぎるのか、事前情報なしに聴くとやや病的で怖いと言った印象を受ける。
「闇に走れば」など、直接的な描写はないものの、死を連想させる歌詞であり「君が壊れた」などはタイトルからお察しの通りである。
もちろん明るい歌も沢山あるし、芸術表現と言えばそれまでだが、ネガティブな思想と言うものはかなり強い力である。
当時、NHKの担当者がどう言う意図で「まっくら森の歌」をみんなのうたに採用したのか、それとも特に深く考えずに選んだのかは定かではないが、込められたメッセージが読み取り難く、本当に特にこれと言った意味はないのか、何か含みを持たせているのか判断が難しい。
ただこの曲だが、メロディーは非常に幻想的な音楽で魔力を秘めている。
30年以上経った今でも、多くの人の印象に残っている程なのだから、これを魔力と言わずにどう表現できようか。
尚、まっくら森の歌は「水玉時間」と言うアルバムに収録されているそうですが、長めの前奏と間奏にブルース調のピアノの旋律が入って、テンポも曲調もみんなのうたで流れたバージョンとは全く異なるそうです。
みんなのうたバージョンが収録されたアルバムはあるのだろうか?
以下に紹介しておくので、興味がある方は是非聴いてみてほしい。
「まっくら森の歌」谷山浩子
YouTubeのチャンネルより
NHKの教育チャンネルで番組の節目辺りで流されていた(今も流れている?)「みんなのうた」と言うコーナーがある。
ここで流れた歌は、世代は違えど色々な楽曲があり日本国民に愛されているわけだが、実際に各世代が聴いてきた曲をハッキリ覚えている人はどれくらいいるだろうか?
自分も子供の頃から歌は大好きで、このコーナーの曲を一緒に元気良く歌っていたはずだが、どんな歌があった?と訊ねられると全く思い出せない。
歌って聞かされても、そんな歌あったっけ?と、全く思い出せないのだ。
ただ一つを除いて。
今日、外を歩いている時にどこからともなく聴こえてくるピアノのメロディーが、どこか聞き覚えのある曲なのだ。
何故かはわからないが、やけに気になる。
気になって思わず足を止め、ピアノの音に耳を澄ませる。
クラシックじゃない。かと言って最近聴いたポップスなどとも違う。何だ?
風向きや車の走行音で途切れ途切れにしか聞こえないが、集中して聞き取りながら鼻歌でメロディーを復元して行く。
"まっくら森"だ!!
1980~1990年頃だろうか?40代前後、ギリギリ30代前半ならわかるかもしれないが「まっくら森の歌」と言う歌が放送されている。
子供の頃の認識では「まっくら森」で記憶していたが、調べてみると正確には「まっくら森の歌」と言う曲らしい。
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みんなのうた「まっくら森の歌」 |
ネコとネズミが暗い森の中を歩く映像が記憶に残っている。
ただね、これも幼い頃に聴いたきりだし、当時は誰が歌っているかなんて事は一切考えた事はなかったのだが、今回調べてわかったのは、谷山 浩子(たにやま ひろこ)が作詞作曲し、本人が歌っているそうだ。
結構有名なシンガーソングライターで、名前も顔もわかるが、正直なところ一部のアーティストに楽曲提供をしていると言う程度の理解度であり、本人がどんな曲を歌っているのかは良く知らない。
今回、30年以上の年月を経て、彼女が歌っている曲だと言う事を初めて知る。
この曲、聴いてみればわかるが印象としては暗い歌で、人によってはトラウマになっていて怖いと言う意見も聞かれるが、どんな曲なのか少しお話しよう。
本当に幼い頃だ。私が幼稚園か、小学生くらいだろうから、全く歌詞など気にした事はなく、メロディーと映像のかわいらしいネコとネズミ、そして各所に登場する魚や鳥の絵など、どこか幻想的で大好きだった曲。
そう、雰囲気はファンタジーである。
曲も幻想的で完成度は高く、子供向けの歌だろ?なんてバカにできない。
そして、今回数十年ぶりに聴いた事により、どんな歌詞か理解したわけだが、これがぶっ飛んでいる。
ハッキリ言おう。何を言っているのか全く意味がわからない(笑)
具体的な事は何もなく、ただあべこべに混乱を誘う様な矛盾したフレーズを繰り返す歌詞。
不思議な世界と言う漠然としたテーマがあるだけで、特に歌詞に意味はないと思われる。
ただ、言葉遊びでからかっているのか、何かメッセージ性を秘めているのか、所々に意味有り気なフレーズが出てくるので、捉え方によってはどこか不気味な印象も受ける。
例えば「昨日は明日」「魚は空に 小鳥は水に」「時計を見れば逆さま回り」「早くて遅い」「どこにあるかみんな知ってる どこにあるか誰も知らない」これらの歌詞は矛盾する事や、あべこべで不思議な世界観を表現している単純なアートとも思える。
しかし、意味有り気な部分としては「光の中で見えないものが 闇の中に浮かんで見える」「まっくら クライ クライ」「まっくら森は心の迷路」など。
「暗い」を歌詞では敢えて「クライ」と書いているのは、英語の「Cry(泣く・叫ぶ)」に掛けているもので、何らかの悲しい気持ちを表現した歌ではないかと言う噂もある。
また「心の迷路」とはどう解釈すれば良いのか?
精神的に疲弊した、一種の鬱状態や現実逃避などを意味しているのか?
…となると"まっくら森"とは一体何の比喩だ?
光の中で見えないものが闇の中で見えるとは?
建前と本音が交錯する気難しい人間関係や、頻発する凶悪犯罪、いじめや引き籠りなど、あらゆる問題を抱えた現代社会か?
実際、子供向けの教育チャンネルで流れていた曲ごときに考え過ぎだろ?なんて思うかもしれないが、これを機に谷山 浩子の楽曲をいくつか実際に聴いてみたのだ。
失礼な言い方になるかもしれないので、否定しているわけではないと事前に断った上で率直な意見を述べると、今時で言うところの「メンヘラ」とでも言えば良いのか。
単なる不思議ちゃんの域ではなく、ちょっと悲しみや絶望と言ったネガティブな感情表現が強過ぎるのか、事前情報なしに聴くとやや病的で怖いと言った印象を受ける。
「闇に走れば」など、直接的な描写はないものの、死を連想させる歌詞であり「君が壊れた」などはタイトルからお察しの通りである。
もちろん明るい歌も沢山あるし、芸術表現と言えばそれまでだが、ネガティブな思想と言うものはかなり強い力である。
当時、NHKの担当者がどう言う意図で「まっくら森の歌」をみんなのうたに採用したのか、それとも特に深く考えずに選んだのかは定かではないが、込められたメッセージが読み取り難く、本当に特にこれと言った意味はないのか、何か含みを持たせているのか判断が難しい。
ただこの曲だが、メロディーは非常に幻想的な音楽で魔力を秘めている。
30年以上経った今でも、多くの人の印象に残っている程なのだから、これを魔力と言わずにどう表現できようか。
尚、まっくら森の歌は「水玉時間」と言うアルバムに収録されているそうですが、長めの前奏と間奏にブルース調のピアノの旋律が入って、テンポも曲調もみんなのうたで流れたバージョンとは全く異なるそうです。
みんなのうたバージョンが収録されたアルバムはあるのだろうか?
以下に紹介しておくので、興味がある方は是非聴いてみてほしい。
「まっくら森の歌」谷山浩子
YouTubeのチャンネルより
私はこの曲を聞いた時、自分の心の世界を描いたものと感じました。無意識と意識の間の世界で感じる世界です。 アヤラ識とでもいうのでしょうか。 「存在」の思考を詩にしたようなものです。
返信削除たとえば「不条理」とか、たくさん盛り込められていますよ。