本日は古い映画を1本紹介。
Once Upon A Time In The West(邦題：ウエスタン)をご存知でしょうか？
荒野の用心棒や夕陽のガンマンなど、タイトルくらいは知っていると言う人も多いかと思いますが、同じセルジオ・レオーネ監督の作品がこのウエスタン。
なんと1969年に公開されている映画ですが、少し前に日本では公開されていなかった「完全ノーカット版」がDVDで発売されると言った話で少し話題になっていました。
まあ、話題になっていたとは言っても、若者の間では大して注目されていませんが…(笑)
この映画はパッケージからも容易に想像できる通り、王道バリバリの西部劇で、今時ではこう言ったジャンルは時代劇同様に"古臭い"と言ったイメージから若者には避けられる傾向にありますよね。
しかし、意外と見てみると面白いもんですよ♪
西部劇に詳しいわけではないので、この作品の良し悪しを上手くお伝えする事は難しいですが、最近の映画の様に開始早々から色々と詰め込んで騒がしい感じではなく、静かに始まります(笑)
主人公が現れるまで台詞など一切なしで、映像だけのすごーく長い待ち時間がありますが、映像が切り替わる度に一体何が始まるのか…とドキドキしますよ。
ラストの決闘シーンもThe西部劇って感じで、決着自体は"一瞬"の出来事ですが、長い事睨み合う間は目が離せません！
主人公の正体は最後の決闘で明らかになるものの、最後まで名前は不明のまま、ヒロインにも最後まで名乗る事無くクールに去ってしまうと言う展開も超渋いですよね。
ちなみに、主人公の"ハーモニカ"を演じるのはチャールズ・ブロンソン。
この俳優はあの「Death Wish 狼よさらば」の主人公、ポール・カージー役を演じて有名になっていますが、2018年にブルース・ウィリス主演でリメイク版「Death Wish」が公開されたので若い方でもご存知のはず！
さあ、今回この映画を紹介しているものの、冒頭でも言った通り西部劇に詳しくはないのでファンの様に細かい事はわからないのですが、この作品は私同様に西部劇をあまり見ない人にも"よ～く知られている"要素が含まれているんですよ。
なんとこの作品、音楽を担当するのはあのエンニオ・モリコーネです。
そう！
作品タイトルに聞き覚えがあると感じた人も多いと思いますが、クラシカルクロスオーバーのど定番にもなっている超名曲「Your Love」は、このウエスタンのテーマ曲です。
歌詞は無くコーラスのみですが、作中ではヒロインが街に到着した直後と言う結構早い段階から流れ、その後もヒロイン絡みの多くのシーンで流れるので印象に残り易いと思います。
主には伴奏またはコーラスのみを「Once Upon A Time In The West」、歌詞付きの歌を「Your Love」と呼び分けている感じでしょうか。
多くのクロスオーバー歌手がカバーするこの名曲を知っている人は多いと思いますが、Once Upon A Time In The Westを見た事がないと言う人も多いと思いますので、是非どんなシーンで流れる曲なのかご覧になっては如何でしょうか？
作品のストーリーやヒロインの気持ちに触れる事で、この曲への理解がより深まるのではないでしょうか。
以下にはエンニオ・モリコーネとドゥルス・ポンテスのアルバム「Focus」からYour Loveを紹介しておきます。
脚本・監督：Sergio Leone(セルジオ・レオーネ)
タイトル：ウエスタン(原題：Once Upon A Time In The West)
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