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2016年に公開されたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」
多くの賞を受賞しており、新作のミュージカルやラブストーリーが公開される際には必ず引き合いに出される程の作品で、文句なく最高傑作と言える映画です。
メインキャストにはエマ・ストーン、ライアン・ゴズリング。
また、この作品の音楽に対する愛が凄まじい印象を受けるのもそのはず、Whiplash(邦題:セッション)と同じデイミアン・チャゼルが監督を務めている。
特にジャズへの拘りが垣間見え、劇中でもセバスチャン(ライアン・ゴズリング)にジャズの魅力を熱く語らせるシーンがある(笑)
劇中歌は全てオリジナルとなっているが、全曲を通して完成度も高くハズレなし!
特にオープニングの「Another Day of Sun」は、近年、高校生や大学生の吹奏楽部の演目としてもど定番となっているので、ラ・ラ・ランドを見た事がなくても曲は知っているという人も多いのでは?
対してストーリーは結末の評価が分かれるところで、サクセスストーリーと捉える人と、悲恋の物語だと捉える人がいる。
1964年の名作フランス映画「シェルブールの雨傘」と比較する人も多いですが、どちらも"リアルな恋愛"である点からでしょうか(笑)
シェルブールの雨傘では若過ぎる二人の恋愛模様を描いており、必然的にそうなると言った流れですが、何より印象的なラストシーンの台詞で意見が完全に分かれるので、ハッピーエンドもバッドエンドも見る人次第と言った面白さがありました。
ラ・ラ・ランドはちょっと違うのですが、ラストシーンではやはり未練があるのか、あくまでも過去に捨てた選択肢を想像しただけなのか疑問を残すカットが約8分も入ります。
でも私はハッピーエンドだと思っていますよ。
最後の二人の顔を見れば納得できるはず。
もう一つの正解ルートもあったよね?と言うのがラストシーンなわけで、どちらに転んでもハッピーエンドなわけですよ。
シェルブールの雨傘の様なモヤモヤした終わり方はしない。
ラストに10分弱を割いて"浸る"時間を作るのが、この監督の手法なのでしょうか?
セッションもラ・ラ・ランドもラストシーンは強烈に印象に残りますよね。
ストーリーやダンスパフォーマンスは是非、改めて映画を見て感動に浸ってもらえればと思いますが、何よりやはりミュージカル映画の魅力は当然音楽ですよね。
過去に名作と言われている様なミュージカル作品でも、印象的な音楽がないとストーリーや各シーンが記憶に残り難い。
個人的にはストーリーは駄作…と言うより、このブログ同様に中身スカスカ(笑)の舞踏会だと思っているキャッツでさえ、挿入歌やパフォーマンスが非常に魅力的で、特に名曲MemoryやBeautiful Ghostの印象は凄まじいものがあります。
ラ・ラ・ランドも音楽は非常に優秀で、オープニングから劇中の挿入歌、エピローグに至るまで印象的な曲ばかり。
冒頭でも紹介したオープニングのAnother Day of Sunのパフォーマンスから始まり、ミア(エマ・ストーン)がパーティーに出掛ける際に流れるSomeone in the Crowdなどのノリの良い曲。
夕暮れの街を背景に二人の息の合ったタップダンスが魅力のA Lovely Nightなども、昔の名作ミュージカルを彷彿とさせる印象的なシーンになっている。
ラ・ラ・ランドのテーマ曲でもあるMia & Sebastian's Theme、キース役のジョン・レジェンドが歌うStart a Fireも人気のある曲です。
他の収録曲も魅力的な音楽ばかりで、オシャレなジャズやエレクトロニカ、ワルツなども含まれているのでサウンドトラック1枚でかなり楽しめますし、映画を見た後なら各シーンの記憶が甦りますよ。
どれも捨て難いですが、以下にはオープニングのシーンからAnother Day of Sunを紹介しておきます。
サウンドトラック収録曲
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