ミスリム - 荒井 由美 / 名曲「やさしさに包まれたなら」を収録したユーミンのセカンドアルバム

今日は、日本の昭和後期から平成を代表する名アーティスト、ユーミンこと松任谷 由実(まつとうや ゆみ<旧・荒井 由美/あらい ゆみ>)のセカンドアルバム「ミスリム」を紹介したい。

荒井 由実は1972年にデビューした日本の女性アーティストで、1976年に音楽プロデューサーの松任谷 正隆と結婚。

以降、主に松任谷 由実の名前で活動しており、作詞・作曲共にこなすシンガーソングライターである。

ちなみに、主にと言うのは、愛称での活動や、楽曲提供時の偽名の他、敢えて旧姓の荒井を名乗る事もしばしば見受けられるため。


このセカンドアルバムは1974年リリースのレコードのリマスター版であり、CDは1993~2000年に掛けてリリース。


複数のレーベルから販売されているため、収録内容やジャケットに違いこそないもののCD盤面のプリントの異なるバージョンがいくつか存在する。

こちらはアルファレコードからリリースされた93年版になるが、個人的にはこのラベルが一番好き。

…と言うのも、昭和っぽい、レトロ感のある書体に、名前とタイトルだけのシンプルなプリントが、初期のCD世代っぽさを醸し出しているからだ(笑)

2000年付近に発売されたものは、CDの規格が新しくなってハイクオリティ音源となっているが、実際それ程気にする事はない。

この頃は中島みゆきなども活躍していた時代で、人気を分けていた印象だが、それぞれが違った雰囲気の曲なので、歌唱力やヴィジュアル面の問題ではなく、あくまでも曲調のフィーリングでファン層が異なる感じだろうか。

どちらも名曲の多いアーティストである。


ミスリムに収録される曲で最もお勧めなのは、何と言ってもやはりあの名曲「やさしさに包まれたなら Album Ver.」である。

この名曲「やさしさに包まれたなら」はユーミンの3rdシングルとしてリリースされた曲だが、ここで敢えて"Album Ver."と記したのにはわけがある。

1989年に公開されたジブリのアニメ映画「魔女の宅急便」のエンディングに採用されてから、世代を超えて爆発的人気を博したこの曲であるが、恐らく30代から下の世代が知っているのはこのアルバムバージョンだろうと思われる。

実はこれ、原曲のシングルバージョンとはテンポや曲調が異なり、個人的にはシングルバージョンの方がスローテンポで、丁寧な発声がユーミンらしいと感じるので好きだ。

魔女の宅急便に採用されたアルバムバージョンはアップテンポでやや粗いが、アニメの明るいイメージにはピッタリなので決して悪いわけでもなく、カラオケなどで歌うにしてもこちらの方がポップなノリで良い。

何より驚きなのは、幼稚園児や小学生まで今も尚良く知られ、歌われ続けるので全く古さを感じさせないが、なんと50年近く前にリリースされていると言う点だ。

少し前に、最近のアーティストは~なんて少し苦言を言ったが、当にこう言った世代を越えて愛される歌こそが"名曲"なのである。

是非、今一度この名曲を聴いてみてほしい。

以下はミスリム収録のアルバムバージョンではなく、オリジナルのシングルバージョンを紹介。

BeeOne Analog-40 SHURE/V-15TypeⅢ 荒井由実「やさしさに包まれたなら/シングル・バージョン」2020-12
YouTubeのチャンネルより


アーティスト:荒井 由実(現・松任谷 由実)
タイトル:ミスリム

収録曲リスト
1.生まれた街で
2.瞳を閉じて
3.やさしさに包まれたなら
4.海を見ていた午後
5.12月の雨
6.あなただけのもの
7.魔法の鏡
8.たぶんあなたはむかえに来ない
9.私のフランソワーズ
10.旅立つ秋

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