高音質CDは本当に高音質なのか?謎の技術と音質の差について

ふと疑問に思う事がありませんか?

例えば、最近主流となったストリーミング配信MP3プレーヤーなど、デジタルデータをダウンロードして手軽に聴けると言う魅力があるものの、音質はCDに劣ると言う認識が一般的です。

でも、実際にCDに録音されているデータはデジタルなわけで…

ただ、ここには決定的な違いがあって、随分前から流行っていたMP3を保存したデータCDを再生できるプレーヤーなど、数百曲をCD1枚に記録出来てしまうわけですよ。

対してオーディオCDは精々20曲前後が限界と言った感じで、目安は70~80分程度の録音です。

この差は方式の違いもあるかと思いますが、分かり易く言えばデータサイズの差ですよね。

つまり、1/10以下の容量となるMP3などは少なくとも何か削ってるって事が直感的に理解出来ると思います。

実際にはデータ圧縮と言う技術を使ってデータを簡略化したり、聴く上で影響の極めて少ない"聴こえない音"などを削っているわけですが、聴くに十分なクオリティを確保しているものの、やはり聴き比べると素人でも「あら?ちょっと…」とその差に気付きます。

なので、私はCD派(笑)

ところで、私が良くお世話になるレコード屋のオヤジはレコードカセットテープが大好きではあるものの「CDの方が圧倒的に音が良い」と言っています。

当然、アナログのノイズ混じりの音よりも、クリアなCDの方が優れているのは間違いないわけで。

ただし、アナログ音源はノイズなども含めて「味」として楽しむものであって、大して美味しくもないのに時々口にして喜ぶ駄菓子の様な嗜好品ですよね。

でも、MP3って言うのはちょっと違う。

言うならば、100円ショップの商品の様な位置付けの規格だと思っている。

さて、前置きはこの辺にして、CDと一言に言っても、CDが世間に姿を現した80年代初期から規格に変化があったりと、実は少しずつ進化を遂げているが、その中でも現在に至るまで何種もの「高音質CD」と分類されるメディアが登場している。

あまり多くのタイプは知らないが、良く見掛けるのがSHM-CDや、一般の流通は少数ながら話題性のあるガラスCDなどと呼ばれるタイプなど。

これ、実際何なの?って思いませんか?

CDの仕組みを簡潔に説明すると、読み込み面は記録面のガードを担った透明の樹脂層があり、その内側にある反射材が実際のCDの本体部分と言える記録面。

この記録面には目には見えないほど小さな無数の"キズ"があり、それぞれの凹凸でデジタルの0と1を表す。

つまり、プレーヤーのレンズでレーザーの反射を素早く読み取り、0と1のデジタルデータを音に変換してスピーカーから再生させると言った感じ。

ざっくりとした説明ですが、0か1を読んでいるだけなのだ。

ただ、この理屈だとカセットテープの様に伸びきったり、磁気の影響で記録されているデータがおかしくなったりなんて事はないわけで、あるとすれば読み込み面のキズや汚れで「読み込めない」と言う事くらいだろう。

つまり、データが読めている以上は正しく再生されるはずなのだから、高音質CDが高音質なはずがない。

私はそう考えていました。

これについてレコード屋のオヤジと話をしていたところ、こんな話を聞きました。


機械やコンピューターには詳しくねーから、良くわかんねーんだけどよ。と保険を打った上で。

CDプレーヤーはCDのデジタルデータを読み取って再生させるので、通常のCDと高音質CDの音質の差は無い。

と言う事。

ただし、1つだけ影響があると言われているのが、プレーヤーの性能だと言う事。


プレーヤーの性能とは?

実際のCD読み込み・再生は、高速回転によるディスクの振れや保護層(透明樹脂)の反射が僅かに屈折などを起こして正しく読めない事が内部で頻発しており、それらを補正したり修復したりと言った処理が行われると言うもの。

この時に"処理"されて再生される音が、認識出来ないレベルであったとしても一瞬の音飛びやノイズとして出力され、音質悪化と言う事に繋がると言うわけだそう。

つまり、より高音質で聴こうと思えばCDのディスク本体が振れる事無く高次元のバランスで回転し、反射面には傷はもちろん歪み一つない滑らかな面が求められ、反射材自体にも乱反射を防ぐ材質や工夫が必要と言う事である。

プレーヤーの性能が良ければ、少々のエラーは素早く正確に補正してくれるところだが、性能の悪いプレーヤーだと補正が追いつかない。

高性能のプレーヤーであっても、補正が少なくて済むならそれに越した事はない。

つまり、高音質CDとは、プレーヤーの負荷を減らし、より正確なデータを読み込ませる工夫が施されたCDと言う事になる。


実際、レコード屋のオヤジ曰く、新品のCDを買ったら聴く前に読み込み面をコンパウンドで研ぐそうである(笑)

まあ、こんなモンはなんとなく良くなった気がするって思ってやってる、ただの儀式みたいなモンだけどな、がははっ!

…なるほど(笑)


CD-Rも見せてもらったが、100枚入り3000円などで売っている薄っぺらいタイプと、1枚300~400円で売っている物は確かに少し厚かったりと、メーカーなどによっても違うと思うが、比べると意外と差があるもの。

ペラペラだと振れ易いからプレーヤーにも良くないのだとか。

なるほど!そうやって客に高いヤツ売り付けてるんですね!

バカ!人聞きの悪い事言うんじゃねーよ!まあ、どちらにしても、並のプレーヤーやコンポにセットのスピーカーで聴く層が気にする次元の話じゃないわ。


…と言う事で、締めにレコード屋のオヤジと"良いプレーヤー?"と"良いスピーカー?"で全く同じクラシックの通常盤と高音質盤を聴き比べてみた!

~~♪(比較中)

んー?

ん~?

違いが全くわからんね(笑)

…わかりませんね(笑)

おわり。

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