本日紹介するのは、イギリスのエレクトロニックバンド「Clean Bandit(クリーン・バンディット)」だ。
現在はメンバーが1人脱退して3人で活動しているが、デビュー当初はヴァイオリニストのニール・アミン・スミスが在籍していた。
この1st.アルバム「New Eyes」は初期メンバーの4人で制作された作品となるが、Clean Banditを知らずに曲を聴いていれば気が付く事があるはずだ。
男性のヴォーカル、女性のヴォーカル、男女のデュエットだったり、ツインヴォーカルだったり…
曲毎にヴォーカルが入れ替わるのはそれ程珍しい事ではないのだが、あれ?こんな声だっけ?誰が歌ってるんだ?雰囲気が違うな…。
それもそのはず。
このバンドの最大の特徴は"ヴォーカルがいない"と言う点だ。(メンバーが全く歌わないと言うわけではない)
それぞれの曲に合わせ、ゲストヴォーカルを招いて演奏すると言う独特のスタイルで、これには大きなメリットがある。
どんなに良い作品が仕上がっても、メンバーに歌える者がいるとは限らない。
オペラ歌手にヒップホップを要求しても無理があるし、男性に女性の声で歌えと言うのも無理な話である。
それらを解決するのが、バンドメンバーで器楽パートのみ担って、声楽パートはゲストヴォーカルをフィーチャリングと言う形だ。
これにより、楽曲のジャンルに囚われず、また、それぞれの曲の雰囲気に合った歌声で、理想通りの楽譜を再現できる。
ただし、もちろんデメリットもある。
ライブでは、ツアーに参加するゲスト次第で、演奏できない曲が生じてしまうと言う問題だ。
まあ、ツアーは主題を決めて行うものなので、大きな問題とは言えないかもしれないが。
上記の特徴を持つ珍しいバンドで、ジャンルは電子音を多用した現代音楽、エレクトロニックであるが、同時に古典楽器によるクラシックサウンドも加わる。
これらを上手にクロスオーバーさせた新しいタイプの音楽だ。
最初に話題となったのは、トラック1のMozart's Houseで、うねりのあるリズムがどこか病み付きになる曲。
まずはこれで一石を投じた形だろうか。
その後にリリースしたRather Beでは、イギリスのランキング1位を獲得した他、アメリカの市場でも受け入れられ、上位にランクインと急加速を見せる。
2015年の第57回グラミー賞では、ダンス・レコーディング部門で最優秀賞に選ばれ、Clean Banditの名を世界に知らしめた名曲である。
尚、このRather Beについては、歌詞の中に「京都」と言うワードが入っていたり、MVを日本で撮影するなど、歌の舞台が日本と言う事がわかる。
歌はどこか切ない、しかしアップテンポなメロディーで、中盤からの盛り上がりなど、非常にノリの良い曲で受け入れ易い。
アルバム全体の印象としては、ノリは良いのにどこか落ち着いた、そんな作品に仕上がっている。
また、最終トラックのOutro Movement IIIは、ヴォーカル不在のサウンドトラックとなっている。
作風も異色で、予想外の方向からやって来るレトロ感がちょっと衝撃的だ。
既存の音楽に飽きてきたら一度は聴いてみると良い。
Clean Bandit - Rather Be ft. Jess Glynne [Official Video]
YouTube - Clean Bandit公式チャンネルより
アーティスト:Clean Bandit
タイトル:New Eyes
収録曲リスト
1.Mozart's House(Feat.Love Ssega)
2.Extraordinary(Feat.Sharna Bass)
3.Dust Clears(Feat.Noonie Bao)
4.Rather Be(Feat.Jess Glynne)
5.A&E(Feat.Kandaka Moore & Nikki Cislyn)
6.Come Over(Feat.Stylo G)
7.Cologne(Feat.Nikki Cislyn & Javeon)
8.Telephone Banking(Feat.Love Ssega)
9.Up Again(Feat.Rae Morris)
10.Heart On Fire(Feat.Elisabeth Troy)
11.New Eyes(Feat.Lizzo)
12.Birch(Feat.Eliza Shaddad)
13.Outro Movement III
現在はメンバーが1人脱退して3人で活動しているが、デビュー当初はヴァイオリニストのニール・アミン・スミスが在籍していた。
この1st.アルバム「New Eyes」は初期メンバーの4人で制作された作品となるが、Clean Banditを知らずに曲を聴いていれば気が付く事があるはずだ。
男性のヴォーカル、女性のヴォーカル、男女のデュエットだったり、ツインヴォーカルだったり…
曲毎にヴォーカルが入れ替わるのはそれ程珍しい事ではないのだが、あれ?こんな声だっけ?誰が歌ってるんだ?雰囲気が違うな…。
それもそのはず。
このバンドの最大の特徴は"ヴォーカルがいない"と言う点だ。(メンバーが全く歌わないと言うわけではない)
それぞれの曲に合わせ、ゲストヴォーカルを招いて演奏すると言う独特のスタイルで、これには大きなメリットがある。
どんなに良い作品が仕上がっても、メンバーに歌える者がいるとは限らない。
オペラ歌手にヒップホップを要求しても無理があるし、男性に女性の声で歌えと言うのも無理な話である。
それらを解決するのが、バンドメンバーで器楽パートのみ担って、声楽パートはゲストヴォーカルをフィーチャリングと言う形だ。
これにより、楽曲のジャンルに囚われず、また、それぞれの曲の雰囲気に合った歌声で、理想通りの楽譜を再現できる。
ただし、もちろんデメリットもある。
ライブでは、ツアーに参加するゲスト次第で、演奏できない曲が生じてしまうと言う問題だ。
まあ、ツアーは主題を決めて行うものなので、大きな問題とは言えないかもしれないが。
上記の特徴を持つ珍しいバンドで、ジャンルは電子音を多用した現代音楽、エレクトロニックであるが、同時に古典楽器によるクラシックサウンドも加わる。
これらを上手にクロスオーバーさせた新しいタイプの音楽だ。
最初に話題となったのは、トラック1のMozart's Houseで、うねりのあるリズムがどこか病み付きになる曲。
まずはこれで一石を投じた形だろうか。
その後にリリースしたRather Beでは、イギリスのランキング1位を獲得した他、アメリカの市場でも受け入れられ、上位にランクインと急加速を見せる。
2015年の第57回グラミー賞では、ダンス・レコーディング部門で最優秀賞に選ばれ、Clean Banditの名を世界に知らしめた名曲である。
尚、このRather Beについては、歌詞の中に「京都」と言うワードが入っていたり、MVを日本で撮影するなど、歌の舞台が日本と言う事がわかる。
歌はどこか切ない、しかしアップテンポなメロディーで、中盤からの盛り上がりなど、非常にノリの良い曲で受け入れ易い。
アルバム全体の印象としては、ノリは良いのにどこか落ち着いた、そんな作品に仕上がっている。
また、最終トラックのOutro Movement IIIは、ヴォーカル不在のサウンドトラックとなっている。
作風も異色で、予想外の方向からやって来るレトロ感がちょっと衝撃的だ。
既存の音楽に飽きてきたら一度は聴いてみると良い。
Clean Bandit - Rather Be ft. Jess Glynne [Official Video]
YouTube - Clean Bandit公式チャンネルより
アーティスト:Clean Bandit
タイトル:New Eyes
収録曲リスト
1.Mozart's House(Feat.Love Ssega)
2.Extraordinary(Feat.Sharna Bass)
3.Dust Clears(Feat.Noonie Bao)
4.Rather Be(Feat.Jess Glynne)
5.A&E(Feat.Kandaka Moore & Nikki Cislyn)
6.Come Over(Feat.Stylo G)
7.Cologne(Feat.Nikki Cislyn & Javeon)
8.Telephone Banking(Feat.Love Ssega)
9.Up Again(Feat.Rae Morris)
10.Heart On Fire(Feat.Elisabeth Troy)
11.New Eyes(Feat.Lizzo)
12.Birch(Feat.Eliza Shaddad)
13.Outro Movement III
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