Diva - Anna Netrebko / アンナ・ネトレプコ 世界が認める正真正銘のディーヴァ

ロシア出身のオペラ歌手Anna Netrebko(アンナ・ネトレプコ)の、Diva(歌姫)と銘打ったベストアルバム。


どんな人物かと言うと、もはや自ら歌姫と名乗っても許される域にいる人(笑)

その容姿の美しさに加え、演技力、表現力、歌声、声量、歌唱技術、いずれも文句の付けようがない、世界が認める正真正銘の歌姫。

紹介しきれない程多くの舞台をこなし、多くの賞を受賞している、現代のオペラ界においてトップに君臨する人物の一人。

メゾソプラノのエリーナ・ガランチャとデュエットで歌う「花の二重唱」など、YouTubeの動画で見ると圧が凄い(笑)

未婚だが、過去に共演したバリトン歌手のアーウィン・シュロットとの間に子供が1人いる。
※未婚と思っていましたが、読者様のご指摘により2015年12月に、テノール歌手のユシフ・エイヴァゾフと結婚しているとの情報が寄せられました。情報提供ありがとうございました。

こんな事を書いて許されるのかわからないが、最近は少し太った(笑)

しかし、卓越したセンスは健在で、今も尚人気は衰えない。


このアルバムはベストアルバムと言うだけあって、聴き応えのあるレパートリーで構成されている。

オペラで特段人気のプッチーニは、ジャンニ・スキッキのO Mio Babbino Caroが1トラック目から炸裂し、その他トスカや蝶々夫人などの有名どころ満載。

クロスオーバー歌手を聴き慣れている人にしてみれば、ジャッキー・エヴァンコやアミラ・ウィルハーフンの印象が強いのか、プッチーニの人気どころトゥーランドットのNessun Dormaが収録されていない事に物足りなさを感じるかもしれないが、あちらは本来テノール(男性パート)のアリアなので、正式にオペラの舞台でソプラノ(女性パート)が歌う事はない。

その他には、ヴェルディの椿姫からLibiamo ne' lieti calici、オッフェンバックのホフマン物語からBarcarolle、ドリーブのラクメからFlower Duet(花の二重唱)など、良く知られた曲が多く収録されている。

余談だが、Flower Duetの正式なタイトルはViens, Mallika...Dome épais le jasmin(おいで、マリカ…ジャスミンの咲くドームへ)なのだが、Flower Duet(花の二重唱)と呼ばれる。

しかし、プッチーニの蝶々夫人をはじめ、いくつか花の二重唱と呼ばれる曲があるので、ドリーブのラクメと勘違いし易い。

まあ、同名で乱立するアヴェ・マリアほど被らないが…(笑)

まず、オペラのアリアを聴いてみたいけど、歌手や曲を良く知らないから何から聴いていいかわからない!って人は、ど定番の様に語られるマリア・カラスやレナータ・テバルディ辺りに手を出すより、現代オペラと言う意味でも、たぶんこれを1枚買ってから始めた方が良い。

もしくは、ジャッキー・エヴァンコやサラ・ブライトマンの様なクロスオーバー歌手の歌う軽やかなアリアから、クラシック側へ流れてくると言った感じか。

意外かもしれないが、ポップスなどと同じようにオペラでもその時代の人気に合った流行の歌い方と言うのも事実、存在するので、何世代も前の歌を聴くより、とりあえず最近の歌を聴いてから遡るのが良いのではなかろうか、と。

以下に、アンナとエリーナの花の二重唱を紹介しておきます。

世界トップクラスのソプラノとメゾソプラノのデュエットで、ただでさえ美しい歌がより美しく。

Flower duet - Anna Netrebko & Elina Garanca (Lakmé de Delibes)
YouTubeのチャンネルより

アーティスト:Anna Netrebko
タイトル:Diva

収録曲リスト
1.O mio babbino caro
2.Non ti scordar di me
3.Libiamo ne' lieti calici
4.Vissi d'arte, vissi d'amore
5.Un bel di vedremo
6.La mamma morta
7.O soave fanciulla
8.L'altra note in fondo al mare
9.Zdes'khorosho
10.Cantami
11.Solveig's Song
12.Quando avran fine omai - Padre, germani, addio!
13.Viens, Mallika - Dome épais(Flower Duet)
14.Casta Diva
15.Barcarolle

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